1日目・出発～フランクフルト～ミュンヘン

２００６年５月２１日（日）

　いよいよドイツへ出発。朝９時５５分発のルフトハンザで関西国際空港を飛び立ちました。もちろん集合はその２時間前なので、朝早すぎて前日から近くに泊まった人もいましたが、地元泉州人の私は３０分前に家を出れば十分間に合うので、こういうときは楽々。でも、４年前と同じく今回も、前日の夜になってようやく荷づくりを始めたため（ギリギリにならないと動かない人間なんです・・・）ほとんど徹夜になってしまい、飛行機の中ではひたすら寝てばかりいました・・・。

　搭乗前に待合室に集合し、毎回お世話になっているＪＴＢさんより出国手続きについての説明や質疑応答があったのですが、ここでちょっとした騒動になったのが荷物の重量制限。２０Kgまでというのはスーツケースだけの重さなのか、それとも楽器も含めてなのか？確認してもらうと、スーツケースと楽器を合わせて２０Kgまでにおさめないといけないとのことで、そんなこと聞いてないよーと大慌て。重量オーバーすると１Kgにつき数千円の超過料金を払わないといけなくなるので、少しでも荷物を減らそうと、テーブルに置いてあったパンフレットを見てＪＴＢのおみやげ宅配サービスを注文する人多数。まあ、現地で選ぶ時間と手間が省けるし、職場や近所の人に義理で配るおみやげならこれで十分ですけどね。
　荷物といえば、いつも心配な楽器は今回も手荷物として持ち込むことは許されず、スーツケースと共にカウンターで預けられました。事前に全員の楽器ケースの大きさや重さを申請し、他の荷物とは別にして貴重品扱いでコンテナにまとめて入れてもらうことにはなっていたのですが、実際に積み込むところを見られるわけではないので、どんな扱いをされているかは正直、不安です。結局、重量オーバーになることもなく無事積み込まれたようですが、前回は楽器ケースごとに用意されていた「貴重品」のシールが今回はなぜかなかったのも、不安材料のひとつになってしまいました。

　さて、約１２時間のフライトでフランクフルトに到着。それから今度は、ミュンヘン行きの飛行機に乗り継ぎ。ここで私は、セキュリティ・チェックに引っかかってしまいました。ベルトコンベヤーに乗って流されてきた手荷物を受け取ろうとしたら引き止められ、カバンの中に四角いものが映ったモニター画面を見せられました。そしてカバンの中を開けるように言われ、中身を次々取り出されたのでした。四角く映ったのはデジカメだと思ったのでそれを見せたのですが、それでもしつこく、書類ケースや化粧ポーチの中まで全部開けてチェックされたのには驚きました。関空でも、飲み物はあらかじめ出しておかなければならず、色のついた識別カードのようなものに当てて内容物をチェックされたりして、厳しくなってるんだなとは思いましたが、ドイツはもっと厳しかったのでした。
　ちなみに、帰りのフランクフルトでもやっぱり引っかかりました・・・。四角いのがカメラだというのはすぐにわかったようで、それについては何も言われなかったのですが、今度はもうひとつ小さな丸いものが映っていて、これは何だ？と問い詰められました。これもポーチの中に入っていた金属製の手鏡をすぐに取り出して見せたのですが、係員のおじさんはそれでも納得せず、ほかにも何人かの係員にそれを見せて、いいのか？と確認したあげく、ようやく通してくれました。

こちらが御用となったカメラと手鏡。下に敷いているのはおみやげに買ったランチョンマット（実はオーストリア製）です。

　ミュンヘンへ向けて出発するまで１時間ほど時間があったので、空港内のショップをあちこちのぞいて回り、さっそくお買い物。自分用のおみやげなら現地でじっくり吟味したいものですが、仕事を長く休んだお詫びに職場にばらまくお菓子程度のものなら、さっさと確保して気分を楽にするに限ります。こういうものは、何を買ってきたかより買ってきたという事実が重要なんです・・・。
　フランクフルトからミュンヘンまでは約１時間。到着後、スーツケースと楽器を受け取り、すぐに楽器ケースを開けて楽器の無事も確認しました。ただし、楽器ケースの蝶番が外れてなくなっていた人１名。やっぱり扱いが乱暴だったのでしょうか・・・。結局これは保険で補償されることになったそうです。楽器は携行品保険の対象にはならないので、心配な人は楽器保険を掛けていました。
　ミュンヘン空港からはさらに高速道路をバスに揺られて１時間弱。車窓からオリンピック公園やワールドカップ・サッカーの開幕式が行われるスタジアム、高級車がずらりと並んだBMWの本社などを眺めながら、ミュンヘン中央駅のすぐそば、前半３日間の宿泊先となるマリティム・ホテルにようやくたどり着きました。
　ドイツはサマータイムで日本とは７時間の時差があり、現地到着は日本だともう日付が変わっているくらいの時間。機内食が２回出たので夕食も済んでいるはずですが、現地時間ではまだ夕方で空も明るく、翌朝まで１２時間以上もあってお腹がすくかもしれないので、食事がてら外出しようかどうか迷ったのですが、長旅で疲れてもいたので結局どこへも行かず、そのまま寝てしまいました。１日が３１時間あったようなもので、とにかく長いドイツ旅行初日でした。