８日目・バンベルク～フランクフルト～帰国

　夢のような時間はあっという間に過ぎ、とうとう帰国。１３時４５分フランクフルト発の便に乗るので、眠い目をこすりながら、早朝にバンベルクを後にしました。

　でも、帰国直前にもしっかり観光。まっすぐ空港へ向かってショッピングの時間を多くとるか、レーマー（旧市庁舎）周辺を観光するか、ゲーテハウスに行くか、という３つの選択肢があったのですが、バスの中での多数決でゲーテハウスに決定。
　ゲーテハウスは文豪ゲーテが生まれ育った家で、フランクフルトの中心部、レーマー広場からもほど近いところにあります。建物は第二次世界大戦で全壊したのを復元したものですが、部屋に置かれている調度品は実際にゲーテ一家が使っていたものだそうです。裕福な家庭だったらしく、広くて室内も豪華でした。隣は博物館になっていて、ゲーテの時代に活躍した画家の作品やゆかりの品が展示されていました。実のところ、ゲーテの詩集は名前は知っていてもまともに読んだことはなかったのであまりピンときませんでしたが、実際にこういう場所を訪れると、興味を持つきっかけにはなりそうです。
　今回も前回も、フランクフルトはほとんど入出国のために通過するだけの場所になってしまいましたが、またいつの日か、フランクフルトへもゆっくり訪れたいものだと思います。

　フランクフルト空港に着いてからは、応援のガイドさんの手も借りながら、またもや破損の心配をしつつカウンターに楽器を預け、おみやげの免税手続きをしました。残った時間は、空港内の売店で最後のショッピング。
　行きは私たちより１日早く出発したエルマノご一行と、帰りは同じ便でした。せっかくなので、搭乗を待つ間、久保田孝氏との記念撮影に私も便乗。
　そして再び、約１２時間の空の旅。機内泊を経て翌朝８時ごろ、関西国際空港に帰ってきました。楽器とスーツケースも無事到着したのを確認して、ようやくひと安心。また何年後かの再会を願って、解散となりました。

　今回、私自身はずいぶん気ままに参加させてもらいましたが、演奏や交流会の準備、現地との交渉など、この旅行のために何ヶ月も前からいろいろ尽力していただいたスタッフのみなさんには、本当に感謝です。
　京都マンドリンオーケストラは海外演奏旅行のための団体なので、旅行のたびにメンバーを募集し、終わったら解散。ふだん国内での活動はしていないので、旅行が終わるとなかなか会う機会もなくなってしまうのですが、帰国して２ヶ月後には早くも同窓会が開かれました。レストランを借り切り、旅行中に撮影したビデオの鑑賞や写真交換。次は新年会も企画されていて、またまたなつかしい思い出話で盛りあがることでしょう・・・。