６日目（その１）・ウィーン自由行動

　ウィーンでの３日目。演奏会当日ですが、合間を縫って午前中は市内観光。自由行動だったので、私はひとりでウィーン中心部をぶらついてみることにしました。１日目にコンサートを聴きに行ったときに岡村さんに地下鉄の乗り方を教わっていたので、なんとか自力で切符を買い、シュテファンプラッツにたどり着くことができました。もっとも、ホームでは電車が到着したら自分でドアを開けないといけないのに、日本の感覚で自動で開くものだと思ってじっと待っていたので、乗っていたお姉さんが笑いながら中から開けてくれたのですが・・・。

　シュテファン寺院に着いてからは、王宮までの道をあちこちに建ち並ぶお店をのぞいておみやげ探しをしながら散策。
　グラーベン通りにあるペスト記念柱は、皇帝レオポルト１世が当時流行したペストの終結を神に感謝して建てたもの。マンドリンのような楽器を持っている天使がいました。

ホーフブルクでは、王宮庭園にあるモーツァルト像を見に行きました。モーツァルトの足元には楽器を持った天使たちがたくさんいて、ここでもまた、マンドリンらしき楽器を弾く天使を発見。像の前には赤い花がト音記号の形に植えられていました。

　オペラ座の１階にあるミュージックショップにも立ち寄りました。ＣＤや楽譜のほか音楽をモチーフにした雑貨もたくさんあって、シュトラウスとモーツァルトのＣＤ、音符柄のスカーフなどを買いました。

　歴史的建造物や博物館が数多くあるウィーンの街。２日前に続き再び同じ場所を訪れたわけですが、お昼にはホテルに戻らないといけなかったのであまり時間がなかったのと、会社の人へのおみやげを買ったりするのにも忙しく、この日も結局、駆け足での観光。ほとんど外から眺めて通り過ぎるだけになってしまいました。
　時間があれば行こうと思っていたフィガロハウス（モーツァルトが住んでいた家）にも行けずじまい。せっかく訪れたウィーンだったのに、見どころをたくさん見逃してしまった気がします。演奏がメインの旅行だからしかたないのかもしれないけど、やっぱり残念。またいつかもう一度訪れて、シュテファン寺院の塔にのぼったり、カフェでコーヒーやザッハトルテを味わったり、オペラを鑑賞したり、もっとゆっくりとウィーンでの一日を楽しんでみたいものだと思います。